七折村古墳は、日之影川流域の大菅地区と平清水地区に分布する2基の円墳と横穴墓9基である。5基の横穴墓は既に指定解除となっている。
円墳2基と横穴墓2基は大菅地区にあり、円墳1基(2号)は墳丘が削られて埋葬施設である箱式石棺の一部が露出している。平清水地区の横穴墓(10号)の玄室は、幅約2.3m、奥行1.9mを測る方形で、左右に屍床が伴う。この玄室形態は、五ヶ瀬川上流域の西臼杵地方の特色で、熊本地方の影響を受けたものといえる。
また、平清水地区に所在する横穴墓(3基)のうち、いずれかは不明であるが、鉄鏃・鉄刀・鉄斧・馬具などの副葬品が土地所有者によって保管されている。