詳細

歩く女
 ( アルクオンナ )

技法 油彩
素材 カンヴァス,油絵具
大きさ 73.0×14.0
制作年 1940
作家名 パウル・クレー
所蔵館 美術館
気ままな線が折れ曲がりカーブして、丸や三角、細長いかたち、長ぐつのようなかたちが生まれる。線は自由に楽しげに、心地よいリズムをつくりあげている。「芸術は目に見えるものを再現するのではなくて、目に見えるようにすることである」とクレーは言った。イメージをあらかじめ定めず、線そのものに行き先をまかせるような描き方は、見えない何かを「目に見えるようにする」一つの方法なのだろう。クレーの晩年は病との闘いの日々でもあったが、「線を引かぬ日はなし」をモットーに制作を続けた。この作品を描いた1940年にクレーは世を去ったが、この年だけでも366点の作品を残している。