詳細

美々津町古墳

 ( みみつちょうこふん )

指定者
種別 史跡
指定年月日 S12.7.2
所在地 日向市美々津町字高松・霧島原
  美々津町古墳は、石並川の河口付近に広がる海岸段丘面上に分布しており、日向灘を一望する好地に築かれている。別名を美々津房ノ下古墳群ともいう。かつて、10基ほどの小円墳が群在していたと伝えられるが、このうち円墳4基が指定されていた。現在は2基(1・2号墳)が現存するのみで、3・4号墳は昭和29・31年の発掘調査後に消滅した。
  3号墳は箱式石棺を埋葬施設とし、8個の金環と須恵器の蓋杯や壺が副葬されていた。4号墳では、小型の横穴式石室が確認され、副葬品として須恵器の蓋杯や土師器の椀、管玉と鉄鏃などが出土した。3・4号墳は、出土遺物の年代から古墳時代後期頃(紀元6世紀末~7世紀前半)に築造されたと考えられている。これらの出土遺物は、日向市の歴史民俗資料館にて収蔵・展示されている。
  現存する1・2号墳ともに個人の宅地内にある。