宮崎市の市街地から、北西へ7㎞、福岡ソフトバンクホークスのキャンプ地である「生目の杜運動公園」の北東に位置する丘陵上に生目古墳群が立地している。
生目古墳群は、指定当時には43基分布していたが、現在は前方後円墳8基、円墳14基の22基が残るほか、近年の調査でさらに円墳7基、横穴墓9基、地下式横穴墓14基が確認されている。
最も大きなものは、古墳時代前期に造られた前方後円墳の3号墳で、全長約143メートルを測る。近年の調査により、後円部3段、前方部2段で構成され、葺石が良好な状態で検出されている。
生目古墳群の前方後円墳は、墳丘形や出土遺物から、古墳時代の前期~中期(おおよそ3世紀~5世紀)にかけて造られたものと考えられている。畿内を除けば、西では唯一、100m級の前方後円墳を3基含み、特に1号墳及び3号墳はその墳丘形態から畿内政権と密接な関係が窺い知ることができる。
宮崎市では、現在、市制70周年記念事業の一つとして、史跡公園整備事業が進められており、発掘調査や史跡公園の整備が行われている。