都城島津家の邸宅は昭和10年(1935)に平屋で建築され、その後、数度の増改築がなされて現在に至っている。平成20年(2008)には国の登録文化財として、屋敷地内にある主屋・離れ・内蔵・外蔵・石蔵・剣道場・社・御門が登録された。
剣道場は、石蔵の東側に位置する。木造平屋建ての建物で、桁行8m・梁間7mの規模である。屋根は切妻造りの桟瓦葺きであるが、南側はさらに延びて出入り口を覆う構造となる。外壁が板張りであるため質素な建物に見えるが、都城地方の領主であった都城島津家の近代における修養と教育思想の一面を物語る施設としても貴重である。