詳細

都於郡城跡

 ( とのこおりじょうあと )

指定者
種別 史跡
指定年月日 H12.9.6
所在地 西都市大字荒武字都於郡109番ほか
 三財川(さんざいがわ)沿いの台地上に立地する中世の大規模城館跡。中心をなす「本丸」「二ノ丸」などの曲輪は「五城郭(ごじょうかく)」と総称されている。その周囲にも多くの平坦面があり、曲輪や出城(「東ノ城」「向ノ城」など)、寺院(惣岳寺(そうがくじ)など)として一大防御機能を構成していたことがわかる。
 当城は南北朝期の建武2(1335)年に創建されたと伝えられており、室町時代に日向で一大勢力を誇った伊東氏の本拠であった。先に触れた大規模な姿は、中世の長い期間にわたって形成されたと推定されている。伊東氏が当地を追われた後は、島津氏が領有するところとなり、近世は佐土原藩領内となった。
 なお、当城に関する史料等は少ないが、江戸時代に作成された絵図が残っている。

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