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大島畠田遺跡

 ( おおしまはたけだいせき )

指定者
種別 史跡
指定年月日 H.14.3.19  
H16.2.27(追加)
所在地 都城市金田町958番地ほか
 遺跡は大淀川と庄内川との合流地点に形成された沖積地の微高地(標高133.80~133.0m)上に立地している。
 平成10・11年度に県教育委員会により調査が実施され、周囲を溝や柵列で区画した屋敷跡と判明した。屋敷の敷地は南北約65m、東西60m+αの規模と推定され、敷地内には200㎡を超える大型建物や池状遺構が設けられ、南中央には四脚門が配置されている。
 また遺物として坏など供膳用の器が多量に見つかっており、特に緑釉陶器、灰釉陶器、越州窯系青磁、白磁など国内外の陶磁器類はこの地域では群を抜いた出土量であり、ほか「泉」・「春」などの墨書土器や巡方と推定される石製銙帯なども出土した。このことから本遺跡は9世紀後半頃から律令体制の変質に伴い、地方で台頭してくる地方の豪族などの有力者の邸宅跡として捉えられる。

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