紺糸威紫白肩裾胴丸大袖付
( こんいとおどしむらさきしろかたすそどうまるだいそでづけ )
指定者 |
国 |
種別 |
重要文化財 |
指定年月日 |
H6.6.28 |
所在地 |
都城市都城市早鈴町(都城島津家邸) |
本胴丸は、都城島津家の家臣であった津曲家に伝来したもので、元亀2(1571)年津曲兼広が島津義久から拝領したと伝えられる。
中世に大鎧から変化・発達した胴丸形式(胴部を右脇で合わせる形式)の鎧で、鉄・革混じりの小札(小板)に、紺糸を主に紫・白糸で威された(緒を通された)胴・袖、それに、丸に十字・堅引両紋を据えた金銅製の金具廻りなど整った作りである。
室町時代後期製作の中でも整った仕立てを見せており、大袖・杏葉を具備し、部分的に多少の傷みはあるが、後世に補修の手が入っていない貴重な物である。