この像は、宮崎市瓜生野にある王楽寺の本尊で、製作年代は鎌倉時代初期（13世紀前半）、伝教大師により作られたと伝えられている。
　像は、仏の中で最高の境地に達した如来を表現した坐像を中心に、両脇に如来の境地に達する前の菩薩を表現した日光・月光の立像を従えた三尊型式の薬師如来である。
　像の高さは、本尊の薬師如来が85.5㎝、日光菩薩が102.4㎝、月光菩薩が101.5㎝である。ヒノキの寄木で作られ、絹張りの漆塗りの上に金箔を塗って仕上げている。