詳細

山之口の文弥人形

 ( やまのくちのぶんやにんぎょう )

指定者
種別 重要無形民俗文化財
指定年月日 H7.12.26
所在地 都城市山之口町山之口2921番地1
(山之口麓文弥節人形浄瑠璃資料館)
備考 保存団体:山之口麓文弥節人形浄瑠璃保存会
 文弥人形は、文弥節浄瑠璃を地とする一人遣いの人形芝居である。
 「文弥節」とは、江戸時代中期に活躍した大阪の岡元文弥が創始したとされる浄瑠璃で、一時は全国的に流行したが、18世紀後半以降は義太夫節に押され、次第に衰退していった。
 都城市山之口町麓地区は、近世には薩摩藩領の北端に位置しており、警備の番所が置かれ、郷士が守備にあたっていた。この郷士たちが参勤交代の折りに、京都や大阪で文弥節を習い覚えてきたと伝承されている。
 現在伝わっている文弥節は、「出生景清(しゅっせかげきよ)」「門出屋嶋(かどでやじま)」の2曲と他に「間狂言(まきょうげん)」と呼ばれる方言を使った寸劇があり、人形芝居の古い興業形態を伝えている。
 山之口の文弥人形は、人形芝居の古形態をうかがう上で芸能史上特に重要な価値をもつものであり、また地域的特色を示すものとして貴重である。

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