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田ノ上八幡神社の弥五郎人形行事

 ( たのかみはちまんじんじゃのやごろうにんぎょうぎょうじ )

指定者
種別 無形民俗文化財
指定年月日 H3.3.15
所在地 日南市飫肥町板敷(田ノ上八幡神社総代会)
「弥五郎様」あるいは、「弥五郎どん」と呼ばれる巨大な人形を作り、祭礼行列の先導役として曳き出す行事は県内に2件伝承されている。
日南市飫肥の田ノ上八幡宮に伝わる「弥五郎様」と山之口町円野神社に伝わる「弥五郎どん」である。
 南九州には巨人伝説(大人伝説)が顕著で、「弥五郎」はその主人公として知られ、各地にその足跡などと呼ばれる土地があり、この人形行事が、巨人伝説に具体的なイメージを提供していることが注目されている。
日南市の田ノ上八幡宮に伝わる「弥五郎様」は、11月23日の秋祭りに登場する高さ6mに及ぶ人形で、白い髭に赤く塗った顔に烏帽子を着け袴をはかせ、腰に長刀、右手に槍を持つ姿に組み立てられる。かつては町内に曳き出されたが、現在は境内に立てられるのみとなった。むかし、稲積弥五郎という巨人が、この地に八幡様の御神体を背負ってきたとの伝説がある。

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