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木造山路昆沙門天立像
( もくぞうやまじびしゃもんてんりゅうぞう )
指定者
県
種別
有形文化財
指定年月日
H6.11.28
所在地
西都市大字三宅上山路
本像は、桧材の寄木造りで極彩色が施され、玉眼嵌入の立像は足下に邪鬼を踏み、眼を怒らした忿怒の荘相を表し、裾が膝頭まで垂れる長めの鎧を着け、肩からは籠手をはめ、右手に宝棒、左手に宝塔をささげた毘沙門天像である。
台座からの高さは約2.1m、原体は南北朝時代末期(14世紀後半)に中央のしかるべき仏師による製作と推定され、その当時の作風や面影がよく保存されている。表面の極彩色は室町時代に補われたものと考えられ、光背、邪鬼、台座、持物などもこの時期の補作とみられる。
本県に伝わる南北朝時代末期(14世紀後半)の作品は類が少なく、本像の製作年代・製作技術・形状ともに貴重なものであり、特に中央仏師による本格的な等身像としてその価値が高く評価されている。
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