木造薬師如来及び両脇侍像(三躯)
( もくぞうやくしにょらいおよびりょうわきじぞう )
指定者 |
県 |
種別 |
有形文化財 |
指定年月日 |
S40.8.17 |
所在地 |
国富町大字八代(法華岳薬師寺) |
この薬師如来三尊像を本尊とする法華岳薬師寺は、もと、真金山法華岳寺と呼ばれ、日本の三薬師の一つとして全国的に著名であった。
薬師三尊は、写実的な作風から鎌倉時代後期の制作であることがうかがえ、熟練した技巧から作者は京都の仏師である可能性が高い。
構造は、三尊ともヒノキを用いた寄木造りで、頭体部は表面には、漆箔を施し、玉眼をはめ込んでいる。像高は、中尊の薬師如来座像が52.1㎝、左脇侍の日光菩薩像56.5㎝、右脇侍の月光菩薩像57.0㎝と小柄である。
三躯とも後世の修理の記銘があり、大工仏師周徹により、中尊は天文十五(1546)年に、両脇侍は四年後の天文十九(1600)年に、それぞれ彩色修理がなされていることがわかっている。
なお、これらの像は秘仏となっており、2月3日のみ開帳する。