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椎葉神楽
( しいばかぐら )
指定者
国
種別
重要無形民俗文化財
指定年月日
H3.2.21
所在地
椎葉村26地区(椎葉村神楽保存連合会)
椎葉神楽は、毎年11月中旬から12月下旬にかけて椎葉村の26地区で執り行われている。椎葉村では一年の締めくくりとして行われる祭りであり、「冬まつり」「年まつり」とも呼ばれている。
この椎葉神楽の由来を示す確たる資料は見つかっていないが、栂尾(つがお)地区の神楽について、同地の神主黒木済門之助が天正年間(1573~1592年)に肥後の阿蘇神社から神楽を習い伝えて来たという言い伝えがあり、寛永9(1632)年の銘を持つ神楽面が所蔵されている。
神楽は御神屋(みこうや)といわれる祭場で行われ、猪や鹿などの供え物の準備の後、神迎え、33番を基調とした諸演目の上演と続き、夜を徹して舞われている。「唱教(しょうぎょう)」と称する神の本地や、採物(とりもの)の謂われを説く唱え言に神仏混合の色合いを濃く残している。また、各次第とも簡略化されることなく、古風を留めており、一村内で今なお、26箇所もの多くの神楽を信仰深く執りおこなっている例は極めて希少であり、貴重な伝承である。
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