島内地下式横穴墓群出土品
( しまうちちかしきよこあなぼぐんしゅつどひん )
指定者 |
国 |
種別 |
重要文化財 |
指定年月日 |
H24.9.6
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所在地 |
えびの市歴史民俗資料館 宮崎県立西都原考古博物館 |
島内地下式横穴墓群は、加久藤盆地を流れる川内川の南岸に広がる台地上にある。地下式横穴墓は東西約650m、南北350mという広大な範囲にわたって分布しており、その数1000基を超えると考えられている。県指定史跡である真幸村古墳もその範囲に含まれる。これまでに、地下式横穴墓132基・板石積石棺墓2基・横穴系板石積石棺墓1墓・馬埋葬土坑2基が調査されている。
国の重要文化財に指定されたのは、昭和41年から平成23年度の間に調査された地下式横穴墓94基と馬埋葬土坑2基の出土品、総数1029点である。遺物の時期は、古墳時代中期~後期頃(5~6世紀)である。
出土品の内訳は、金属製品891点、骨角貝製品131点、玉製品4点、砥石1点、朱玉2点である。金属製品は武器や武具が中心で、特に短甲5領・冑3鉢・蛇行剣10振は、大和王権の位置する畿内以外の地域では傑出した質と量を誇る。第114号墓出土の銀象嵌龍文大刀は、長さ98.6㎝で刀身の付け根に銀線を埋め込んで龍を表現した直刀で、全国で3例目という希少品である。
これらの出土品は、南部九州における古墳時代の墓制、社会構造、さらには武器や武具の製作技術やその使用状況を探る上でも重要な資料であり、その価値は学術的にも極めて高いものである。
指定者 |
県 |
種別 |
史跡 |
指定年月日 |
S8.12.5 |
所在地 |
えびの市大字島内字杉原・平松 |