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高城町古墳
( たかじょうちょうこふん )
指定者
県
種別
史跡
指定年月日
S10.7.2
所在地
都城市高城町大井手字牧原・立喰、石山字川原田・鳥居原・柿木原、有水字西原・西久保
高城町古墳は、都城盆地の北部に位置する県指定古墳である。前方後円墳3基と円墳19基の合計22基が指定を受けている。古墳は大淀川と東岳川に挟まれた標高約170mのシラス台地上に位置する大井手地区(前方後円墳3基と円墳10基)を中心に、石山・有水地区には円墳が分布している。この大井手地区の古墳については、高城牧ノ原古墳群ともいう。
高城牧ノ原古墳群のうち、1号墳は高城町古墳における最大の前方後円墳で、全長は約52m、高さ6mを測る。墳丘周辺では円筒埴輪片等が表面採集されている。2号墳は最大の円墳で径約31mの大きさである。この2号墳では幅7mの周溝とそれに付随する地下式横穴墓、6号墳では周溝と箱式石棺の存在が確認されている。さらに古墳群内では箱式石棺墓8基、木棺墓1基、土坑墓4基、地下式横穴墓19基が発掘調査されており、鉄剣や鉄鏃、土器、人骨等が出土している。
高城町古墳(高城牧ノ原古墳群)は、近隣に位置する志和地村古墳(志和地古墳群)や高崎町古墳(高崎塚原古墳群)とともに、宮崎県の内陸部に最も進出した前方後円墳を盟主とした古墳群の一つである。これまでの発掘調査の成果から、高塚古墳のみならず多様な墓制で構成されており、古墳時代中期頃(5世紀)には築造が進んでいたと考えられている。
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