指定者 |
国 |
種別 |
名勝 |
指定年月日 |
H29.10.13
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所在地 |
日南市大字宮浦字串平3232番2他
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日南市北部の海岸沿いに位置し、西に急峻な山稜を背負い、東は入り組んだ海岸線とその先に広がる日向灘からなる。海岸には、砂岩と泥岩の互層からなる宮崎層群の中でも古い時代の地層が露出しており、それらが波の浸食を受けて形成された波食棚や海食洞が随所に見られる。この波食棚は鵜戸千畳敷(通称「鬼の洗濯板」)と呼ばれ独特な海岸風景を構成している。隆起海食洞は鵜戸神宮の境内に約1,000㎡の最大のものがあり、洞内に本殿が建つ。鵜戸神宮は鸕鷀草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)を主祭神とする南九州を代表する神社で、古来より日向国内外の厚い信仰を受けており、近世には飫肥藩主伊東氏の庇護のもとで造替や改修が行われた。
また、鵜戸一帯は海幸彦と山幸彦の神話の舞台でもあり、さまざまな伝承が知られている。特徴的な地形及び地質によって形成された風致景観は古くから信仰とも密接に結び付き、観賞上の価値が高い。