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木造日蓮聖人坐像

 ( もくぞうにちれんしょうにんざぞう )

  • 木造日蓮聖人坐像
  • (公益財団法人美術院提供)
指定者
種別 県指定有形文化財
指定年月日 R3.2.25
所在地 宗教法人勝蓮寺(門川町)
 像高は80.8㎝で、墨書による内部の銘文からは、応永元年(1394)の造立であることが確認できる。本像の姿は鎌倉時代の肖像彫刻の様式を踏まえていると考えられるが、一木製に近い胴体部を凸型に形成し、両足膝部前部を凹型にして接合するなど、平安時代前期の貞観彫刻を思わせる古い技法も用いられている。
 13~14世紀までの日蓮聖人像は全国的に見ても作例数が少なく、銘文のある像として本像は九州最古のものとされ、制作時期も明らかであることから、中世日向の仏教史や、九州の中世仏像彫刻史を考察する上でも貴重である。

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