杉沢比山保存会(遊佐町)
8月6日「仕組(しくみ)」、15日「本舞(ほんまい)」、20日「神送(かみおくり)」 杉沢熊野神社
指定年月日:1978(昭和53)年5月22日
杉沢比山は山形県飽海郡遊佐町杉沢に伝わる番楽で、毎年8月、三晩にわたり村の鎮守である熊野神社へと奉納されます。杉沢比山の発生についてははっきりとした記録は残されていませんが、能楽大成以前の古い様相を残すことから少なくとも鎌倉時代頃まで遡ると考えられます。鳥海修験の隆盛と衰微の変遷を経る中で、いつしか修験者から村人の手に受け継がれたものと思われています。
杉沢比山は番楽の中でもすっきりと洗練されたユニークな型、水際立った鮮やかな舞振りを見せる芸術的価値の高いものとして評価されており、現在は舞手、囃し手から構成される杉沢比山連中によって継承されています。
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