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竹ノ内遺跡
投稿日:
2023年2月10日
竹ノ内遺跡は、清武町内を東に向かって流れる清武川右岸の標高約60mのシラス台地のへりに位置しています。町内の川沿いには河岸段丘が発達し、台地の崖面には、わき水がみられ、遺跡立地の好条件が備わっています。町内の遺跡の大半はこの段丘面に形成されています。
本遺跡は、一般県道清武インタ一線道路改築工事に伴って調査が行われました。旧石器時代、縄文時代早期・後期・晩期、弥生時代、古墳時代、古代、中世、近世にまたがる複合遺跡でした。
調査の結果、本遺跡は長い期間の人間の営みの中で縄文時代後期に最盛期があったと考えられます。各時代に多数の遺構を検出し、遺物量はコンテナ667箱も出土した県内有数の遺跡です。遺物の中には、岩偶、石偶、土偶やサンゴやヒスイでできた装飾品など県内でも報告例の少ない貴重な遺物が出土しています。