山にくらす
- 山地に見られる人々のくらしを国指定重要有形民俗文化財「日向の山村生産用具」を中心に紹介しています。そこには、身近な山の恵みを生活に生かすための智恵や工夫、願いや感謝、人々の深いつながりが見られます。
作小屋にとまる
焼畑が行われていた西米良村では、耕作に適した土地が山の中腹に広がっているため、本宅とは別に焼畑の近くに、住まいと作業場を兼ねた家を建てました。1年の大半を過ごすため、本宅と同じ位の規模でした。牛馬を飼う建物もいっしょに建っていました。地域によっては、出小屋・田小屋などとも呼ばれました。
茶をつくる
茶づくりには、はじめに生葉をかまで荒いりする方法とセイロで蒸す方法とがあります。かまいり茶は荒いりの後、ネコブクなどの上で、もむ作業を続けます。その後、温度に気をつけながら、かまいりを数回くりかえします。途中でチャアブリカゴにのせて乾燥させる場合もあります。最後は、時間をかけてていねいに仕上げます。
狩りをする
狩りは、山の神からのさずかりものとして食料にしたり、作物の被害を防いだりするためにおこなわれてきました。「一番に犬」の言葉のように、猟犬の役割は重要なものでした。山村では、イノシシ猟を主とするかつての狩りのきまりや言葉が今も残されており、山の神祭り・カクラ祭り・シシバ祭り・コウザキ祭りなどが行われています。
アユカケ漁
スイガン(箱めがね)で水中をのぞき、サオの先にしかけたハリでアユをひっかけます。船は全長約4メートルで、後部は平らに板がはってあります。
体を伏せて水中をのぞきやすいようになっています。川の流れがはやい中で、船をたくみにあやつりながらアユカケを行うためには経験と勘が必要とされました。
- 見どころ
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山の道具(VTR)
山の道具に関するいろいろなことを紹介しています。内容は次の(1)~(5)です。これは(2)カルイづくりに関するカルイの写真です。
(1)ミソコシづくり (2)カルイづくり (3)ヤマグワづくり (4)メンパづくり (5)オケづくり -
山のめぐみ(VTR)
山のめぐみに関するいろいろなことを紹介しています。内容は次の(1)~(6)です。これは(5)茶つみに関するバラの写真です。
(1)ヤマミツとり (2)カシゴンニャクづくり (3)しいたけのコマうち (4)しいたけとりと乾燥 (5)茶つみ (6)かまいり茶づくり -
山の仕事(VTR)
山の仕事に関するいろいろなことを紹介しています。内容は次の(1)~(7)です。これは(3)木びきとはつりに関するコビキノコの写真です。
(1)木のきりだし (2)木の運びだし (3)木びきとはつり (4)はちまきの結び方 (5)手ぬぐいのかぶり方 (6)ワラジのはき方 (7)焼畑のいのり -
山にくらす(パソコン検索)
道具にみるくらしの知恵を紹介しています。内容は次の(1)~(7)です。これは(4)しいたけをつくるに収められているこまうちに使う道具の写真です。
(1)炭を焼く (2)山を焼く (3)木をきる (4)しいたけをつくる (5)お茶をつくる (6)狩りをする (7)川の魚をとる