宮崎の大地
- 地球は46億年前に誕生しました。宮崎の大地は、その長い時間の中でさまざまな変動を繰り返してきました。その証拠を、県内の地層と化石・岩石・鉱物などによって紹介します。地球シアターでは、生き物の歴史を多くの化石でたどることができます。
宮崎の大地をしめる四万十層群
四万十層群は、中世代白亜紀から新生代第三紀に海底でつくられた地層です。主に泥と砂の堆積物で、所々に枕状溶岩や赤色頁岩が見られます。地層が各地で違った表情を見せるのもプレートの力の影響と考えられます。
化石に聞く宮崎平野の土台
宮崎層群内には、多くの化石産地があります。サンゴをはじめとする多くの化石は、その当時の環境が暖かく浅い海であったことを教えてくれます。化石によって、地層というページに書かれた大地の歴史を読むことができるのです。
石に聞く宮崎の台地
石を大きく分けると堆積岩・火成岩・変成岩になります。よく見かける砂岩や泥岩も時代が古いほど堅くなります。高い熱や圧力の影響を受けると変成岩になります。
火成岩は、マグマの性質と固まった場所(深さ)で同じ成分でも流紋岩になったり、花こう岩になったりします。
大地の芸術品 鉱物
鉱物は、いろいろな条件のもとで、均一な物質が集まってさまざまな色と性質と結晶をつくります。現在、世界で約4000種類が確認されています。宝石になるものも、そうでないものも、大地がつくりだした芸術品なのです。
大崩山とリングダイクの山々
大崩山の花こう岩は、約1400万年前に地下にあったマグマだまりが冷えて固まったものです。この上をおおっていた地表は、長い年月の間に浸食をうけて花こう岩が、露出したのです。その周囲には風化に強い花こう斑岩が、まるで城壁のような環状岩脈(リングダイク)の山々をつくっています。
地球シアター
「宮崎と地球の生い立ち」では、地球誕生から生命の誕生、日本列島の形成、などさまざまな大地の活動を紹介しながら宮崎の大地の生い立ちを探ります。 映像は毎時10分よりAを毎時40分よりBが流れます。ただし、時間が変更になることがあります。
宮崎地質探検隊では、生まれたての火山「大地くん」と地質学者「ジオ博士」が高千穂峡、霧島火山群、青島など宮崎の地質名所の謎を解いていきます。
(子ども用プログラム)
進化する生きものたち
約36億年前に誕生した生命は、共に生きるという生命の大原則をつくりあげ、単細胞から多細胞へと進化しました。そして、競争のない比較的平和な時代から弱肉強食の時代になると、生きものたちは、生きるための工夫をしながら生活圏の拡大を進めました。そして、さまざまな環境に適応し、繁栄や絶滅を繰り返しながら進化しました。ここでは、その生き物たちの生きる工夫と進化のようすを紹介しています。
- 見どころ
-
光る鉱物を体験しよう
鉱物の中には、紫外線で独自の蛍光を出す物があります。自然光の時の色と比べてみましょう。
-
太陽系の始まりにふれてみよう
隕石の多くは、およそ45億5000万年前のものです。46億年前地球は、これらの隕石がお互いにくっつきあってできたと考えられています。
今、地球上で見られる隕石は、地球の兄弟ともいえます。この隕石は、鉄隕石です。かかえ上げてみませんか。大変重いですよ。挑戦してみてください。 -
地球時計
地球が原始太陽系で誕生して46億年。この地球の歴史を1日(24時間)におきかえてみました。
針は現在の時刻を表しています。あなたが見学した時刻は、地球の歴史では何時代になるのでしょうか。 -
「・・・原」はこうしてできた
パソコンの画面では、海面を上下できるようになっています。現在の海面から200mまでの高さまで海面を上昇させてみましょう。
地球の温暖化によって上昇する海面は、どのあたりまで水没させるのでしょうか。隆起を続けた宮崎地方の過去の地形の様子も推測することができます。 -
大きさを比べてみよう
【サルタサウルスの上腕骨】
サルタサウルスは竜脚類の中では小型の草食性の恐竜で、体長12mほどです。背中全体が骨質の固い装甲板とこぶでおおわれていました。この化石は図で黒く示されている部分のものです。自分の身長と比べてみましょう。これは本物の化石です。