ふるさとの自然
- 雑木林やカヤ場、小川やため池のある風景は、現在にいたるまで人々と関わってきた自然です。人々と共存しているいろいろな生き物はもちろん、それに関連する食べ物や遊び、自然暦などを紹介します。
また、絶滅に追い込まれている生き物とその原因についても紹介しています。
ふるさとに見られる自然
ふるさとに見られる自然は人々が長い歴史を通じて影響を与えてきたものです。与える影響によりふるさとの自然は森から林や草原・農耕地へと姿を変えてきたのです。しかし、この影響を与えずに放置するとやがてもとの照葉樹林にもどります。
明日の地球に人々が繁栄をはかるためには、人と自然の調和ある共存のみちを探らなければなりません。人々は利便さを求め、森を伐り、宅地や道路を造り、河川を改修するなどの営みを続けてきました。そのため、私たちの周囲から豊かな緑が消え、多くの生き物が絶滅に追いやられています。
人々は自分が生態系の一員であることを忘れていたようです。大いに自然に分け入って、いろいろな自然体験をする中で一人一人が自然とどのように関わったらよいか考えて見ましょう。
クマタカ
ハナカズラ
カンムリウミスズメ
宮崎県門川町の沖合に無人島の枇榔島があります。ここには絶滅にひんしている鳥類のカンムリウミスズメとほ乳類のオヒキコウモリがすんでいます。前種は、日本最大の繁殖の群を持ち、後種は、日本で初めて集団で発見されたものです。両種とも人の影響が少なく、天敵の侵入のなかったことが、生き残っている主な原因と考えられています。