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会期
令和8年4月11日(土)から6月23日(火)まで
※休館日:毎週月曜日(5月4日は開館)、及び4月30日(木)、5月7日(木)
開館時間
午前10時〜午後6時(展示室への入室は午後5時30分まで)
会場
宮崎県立美術館 コレクション展示室
関連イベント
ギャラリートーク
内容:展覧会の見どころや展示/作品・作家について、わかりやすくお話しします。
期日:@ 4月26日(日)
A 5月10日(日)
B 6月14日(日)
時間:いずれも14:00〜14:30
対象:どなたでも
定員:なし
※ 申込不要、参加無料
展示コーナー
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名品セレクション + 挿画本の世界
この展示室では、宮崎県立美術館の顔とも言える、コレクションを代表する国内外の名品をご覧いただけます。
「20世紀最大の画家」と称されるピカソをはじめとした、世界に名だたる海外の巨匠たちに加え、当館のコレクションの特色の一つであるシュルレアリスム(超現実主義)の作家たち、さら日本美術史に大きな足跡を残した国内作家たちの名品を、約4,300点にものぼるコレクションの中から選りすぐって紹介します。
また、毎回テーマを変え、特定の分野やグループ、表現等にスポットを当てた、多彩な切り口による特集展示も行います。今回は、昨年新たに収蔵したダリをはじめ、マッソン、ベルメール、フィニーらシュルレアリスムの作家たちによる挿画本を紹介します。作家が独自の表現で物語や詩のイメージを描き出した魅力あふれる世界をお楽しみください。
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中澤弘光 「カフェの女」
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宮崎の美術 −特集 加藤正
明治期以降、日本の美術は急激な西洋化の波にさらされます。日本の洋画家たちは、西洋画の写実表現や遠近法などを取り入れ、独自の表現を求めて模索を続けました。このような状況下で、国が主催する文展が創設されます。本県の洋画家では、西都市出身の塩月桃甫が、大正5(1916)年に文展入選を果たしました。
また、都城市を代表する山田新一は、大正14(1925)年に文展を前身とする帝展に初入選し、中央画壇で活躍しました。一方、伝統的な日本画の世界においても、西洋画の要素や特徴を取り入れた新しい「日本画」への取り組みが進みました。本県を代表する日本画家として、文展で受賞を重ねるなど日本画界をリードした都城市出身の山内多門、同じく都城出身で、大正4(1915)年の文展において初入選で褒状を受けた益田玉城が挙げられます。
ここでは、これら宮崎県を代表する画家たちの作品を中心に展示するとともに、今年生誕100年・没後10年を迎えた加藤正の作品をまとめて紹介します。郷土作家や本県ゆかりの作家による多彩な作品をお楽しみください。
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塩月桃甫 「黒猫と少女」
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郷土作家 太佐豊春・ドローイング
太佐豊春(1921〜2005)は、宮崎県西都市出身の画家です。瑛九と出会い15歳で絵画制作を始めると、翌年には自由美術家協会展に入選を果たします。その後個展などを通じて高く評価されましたが、画壇とは距離を置き、独自の道を歩みました。
戦争によりしばらく制作を中断していた太佐は、終戦後制作を再開し、1950年には瑛九と共に絵画グループの結成に関わるなど、改めて制作と向き合うことになりました。1953、54年の県展(後の宮日展)では特選を連続受賞し、1958年に東京で初個展を開くと、作品発表の場を宮崎だけでなく東京にも広げ、画家として充実した日々を送りました。
ここでは、太佐の充実期と言える1955年から60年頃に制作された素描とスケッチを中心に紹介します。人間の心の奥底にひそむ暗い部分など、目に見えないものをテーマに独自の表現を追求した、太佐のドローイングの世界をお楽しみください。
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太佐豊春 題不明
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よりぬき瑛九
瑛九は、油彩や水彩だけでなく、エッチングやリトグラフなどの版画、フォト・デッサンなど、様々な技法で多くの作品を制作しました。瑛九が表現する内容は、人や動物を中心にしたものや生活の中の一コマ、バレエやサーカスといった西洋の画家たちも好んだ画題、また空想の世界や抽象など多岐にわたり、技法によって変わることもあれば、点描による抽象のように異なる技法で共通した表現もあります。
ここでは、所蔵する987点の瑛九作品の中から選り抜いた作品を、型紙を使ったフォト・デッサンや1950年代前半の油彩など、面の構成や重なりで表現した作品、1957年頃から取り組んだ点描の抽象作品、そして様々な種類の線の構成で表現された作品に分けて紹介します。瑛九作品の中でも人気の高い、油彩の「月」や「つばさ」、「田園B」、リトグラフの代表的な作品「旅人」などとともに、初公開の水彩画や版画作品もお楽しみください。
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瑛九 「みづうみ」
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営みのかたち −労働と祈りの彫刻
ここでは、「働く」「祈る」といった人々の生活の中の営みを題材とした具象彫刻を紹介します。
清水良治の「運ぶ人」は、労働の中にある男性の動きを表現した作品です。不安定な姿勢ながら、力強い生命力が感じられます。ロッソの「聖具係」は、スポットライトを浴びることなくひっそりと働く人物のおだやかな表情をとらえ、その内面を見る者に想像させる作品です。マンズーの「枢機卿座像」は、仏像を思わせるような顔立ちと、冠から衣服の裾へと広がる三角形の安定した形態が、神聖さと威厳を感じさせます。川原竜三郎は、「太陽と収穫」で太陽が生む自然の恵みと、その恩恵を受ける人間の関わりを、自らの宗教観を込めて表現しました。
作家により表現は様々ですが、労働や祈りという営みと、それに対する思いを形態に込めて制作しています。「営みのかたち」に刻まれた思いを感じながらご覧ください。
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メダルド・ロッソ 「聖具係」
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