宮崎県立美術館
宮崎県立美術館外観 ロビー

コレクション展

当館の収蔵作品を紹介するコレクション展。郷土作家はもちろん、海外の著名な作家の作品も多数紹介しており、
県外から来られたお客様にも大好評をいただいています。コレクション展は年に4回、多彩なテーマを設けて開催します。

第3期コレクション展

名品ベストU

 宮崎県立美術館では、「郷土出身作家及び本県にゆかりのある作品」「わが国の美術の流れを展望するにふさわしい作品」「海外のすぐれた作品」という3つの柱にそって、作品収集を進めています。

 展示室1では、この中からコレクションを代表する国内外の名品、当館が誇るシュルレアリスムコレクションの名品を選りすぐって紹介するとともに、毎回テーマを変え、特定の分野やグループ等にスポットを当てた特集展示も行います。今回は、ボナールやクレー、デ・キリコら海外作家、海老原喜之助、オノサト・トシノブら国内作家の名品に加え、デルヴォーの版画集より「麗しき最期の日々」を特集展示しています。多彩なコレクションの魅力をご堪能ください。

ポール・シニャック
「ヴェニス,サルーテ教会」

宮崎の美術U

 明治時代、日本の絵画は急激な社会の変化の中で転換期をむかえます。西洋の表現も取り入れられ、新しい「日本画」を求めた模索が始まりました。この時代に活躍した本県出身の日本画家として、伝統的な狩野派の流れを汲む山水画で力を発揮した山内多門がまず挙げられます。また、同時代に秀麗な美人画で認められていたのが益田玉城です。

 一方、本県出身の洋画家では、太い輪郭線と鮮やかな色彩で独自の画風を追究した塩月桃甫が、大正5年に文展(文部省美術展覧会)に入選しています。また、力強い筆づかいで生命力あふれる女性像を描いた山田新一などが中央画壇で活躍しました。

 ここでは、宮崎県を代表するこれらの作家の作品を紹介するとともに、小林市生まれの小野彦三郎による油彩画と、そのもとになったスケッチ等を併せて紹介するコーナー展示も行います。本県出身の作家やゆかりの作家による作品の魅力をお楽しみください。

小野彦三郎
「はだれ(湯沢)」

猫・ねこ・ネコ

 その魅惑的な瞳やしなやかな身のこなしで私たちを魅了し続ける猫たち。

 ここでは、10月〜12月に開催する特別展「あそぶ浮世絵 にゃんとも猫だらけ」に合わせて収蔵作品の中から猫を描いた作品を紹介します。

 塩月桃甫は、油彩や水彩、素描により様々な猫を描いています。表現はそれぞれ異なりますが、どの作品からも桃甫の猫に対する愛情が伝わってきます。

 浜田知明の猫は、毛を逆立て、威嚇(いかく)するかのようにこちらを見つめ、見るものの不安をかきたてます。

 長谷川潔は、窓越しのおだやかな光の中にたたずむ猫を幾何学的な空間と繊細な陰影で描き、神聖な雰囲気を感じさせます。
作家たちが、それぞれの独自の表現により描き出した多彩な猫の姿をお楽しみください。

塩月桃甫
「猫」2

瑛九の世界U

 宮崎市出身の瑛九(本名:杉田秀夫)は、生涯を通じて常に新しい表現を求め、写真や版画、油彩など様々な技法に取り組みました。またその作風も、初期から晩年に至るまで、印象派やシュルレアリスム(超現実主義)風、抽象的な作品など、多彩に変化しました。

 20代でフォト・デッサン集『眠りの理由』を刊行し、一躍美術界で脚光を浴びた瑛九は、様々な技法や表現を模索した後に、その集大成ともいえる点描による絵画空間へとたどり着きました。

 今回の展示では、油彩や版画など、各領域の代表的な作品に加え、瑛九と交流のあった靉嘔や池田満寿夫などの作品を特集して紹介します。没後60年近くを経て、今なお輝き続ける瑛九作品の魅力をお楽しみください。

瑛九
「空の目」

彫刻と素材

 彫刻には木、粘土、ブロンズ(青銅)など多種多様な素材が用いられます。本展示では、素材の特徴やそれがもたらす効果などに着目して作品を紹介します。

 光を追求したフランス印象派絵画に関心をもったロッソは、彫刻にも同じく光の効果を取り込もうとしました。そのために用いたのが“蝋”です。やわらかな色彩で柔軟性に富む蝋は、繊細な光と陰のグラデーションを表現することに適しています。

 マンズーは、枢機卿を数多く制作しています。本作品では堅牢で重厚感がある貴重な黒檀(こくたん)材が使われています。黒檀とピラミッド型に単純化された形態があいまって、一層厳かな雰囲気を漂わせています。

 その他、金属、皮、木など様々な素材を用いたトルッビアーニの作品なども展示します。

 作品それぞれに異なる素材が放つ彫刻の魅力をお楽しみください。


ヴァレリアーノ・トルッビアーニ
「ジョヴァンナ:処女にして殉教者」

会期中はギャラリートークもあります。詳しくはこちら

 

みやざきデジタルミュージアム
コレクション展で展示している当館収蔵作品の画像や解説等(一部)がご覧になれます。

名品ベストU

ピエール・ボナール「葡萄を持つ女」
レオノール・フィニー「二つの頭蓋骨」
ジョルジオ・デ・キリコ「イタリア広場・アリアドネーの目覚め」
ポール・デルヴォー「死せる女」

宮崎の美術U

山田新一「椅子に凭るY嬢」
山内多門「天童寺」
益田玉城「落椿之図」
小野彦三郎「網を干す(南仏にて)」

猫・ねこ・ネコ

塩月桃甫「猫」
浜田知明「夜」
長谷川潔「窓辺の猫」
池田満寿夫「楽園に死す」

瑛九の世界U

瑛九「つばさ」
瑛九「火の見の上で」
靉嘔「静寂よりもより悲痛なるものの静寂B」
加藤正「落ちた星座」
彫刻と素材 フランチェスコ・メッシーナ「女の大トルソ」
メダルド・ロッソ「病める子」
ヴァレリアーノ・トルッビアーニ「ジョヴァンナ:処女にして殉教者」

平成29年度コレクション展

※内容等につきましては、都合により変更する場合があります。

展覧会名 内 容 会 期

第1期

名品ベストT


宮崎の美術T


記憶の結晶


瑛九の世界T


新収蔵作品 保田井智之

 

ピカソやマティス、マン・レイ、ミロ、川合玉堂、和田英作など、国内外及びシュルレアリスムの名品を紹介するとともに、「聖書と神話の世界」をテーマに山口薫らの作品を特集して紹介します。
宮崎県を代表する日本画家、山内多門や益田玉城、洋画家では塩月桃甫や山田新一などの作品を紹介するとともに、「県北の美術」をテーマに渡辺小五郎らの作品を特集して紹介します。
病や戦争、異国での経験など、作家自身にとって忘れられない体験から生み出された松本英一郎や坂本正直らの作品を紹介します。
瑛九の代表作品「母」、「田園B」などとともに、瑛九誕生のきっかけともなった『眠りの理由』をはじめとするフォト・デッサンを特集して紹介します。
組木を施したり、木とブロンズなどの異素材を組み合わせたりする独特の造形スタイルで知られる本県出身の彫刻家、保田井智之の新収蔵作品を初公開します。

4月21日(金)〜
7月9日(日)

終了しました

第2期

たんけんミュージアム
夢みるアート

 

だれもがアートを身近に楽しめる恒例の「たんけんミュージアム」。新しい発見と感動があなたを待っています。

7月15日(土)〜
9月10日(日)

終了しました

第3期

名品ベストU

宮崎の美術U

 

猫・ねこ・ネコ

瑛九の世界U
彫刻と素材

 

ボナールやクレー、デ・キリコ、フィニー、海老原喜之助、三岸節子など、国内外及びシュルレアリスムの名品を紹介するとともに、デルヴォーの版画集を特集展示します。
宮崎県を代表する日本画家、山内多門や益田玉城、洋画家では塩月桃甫や山田新一などの作品を紹介するとともに、小野彦三郎の作品を貴重なスケッチ資料などと併せて紹介します。
多くの作家が作品の題材に取り入れてきた私たちに身近な動物「猫」。長谷川潔や脇田和らの「猫」をテーマに描かれた作品により、その魅力を紹介します。
瑛九の代表作品「空の目」などとともに、瑛九と交流のあった靉嘔や池田満寿夫などの作家に焦点を当て特集して紹介します。
ブロンズ、蝋など、様々な素材の違いに着目して、イタリア彫刻作品の魅力を紹介します。

9月16日(土)〜
12月20日(水)

第4期

名品ベストV

宮崎の美術V



瑛九の世界V

 

シニャックやルオー、マグリット、マッソン、鴨居玲、麻生三郎など、国内外及びシュルレアリスムの名品を紹介するとともに、「線の力」をテーマに、菅井汲らの作品を特集して紹介します。
宮崎県を代表する日本画家、山内多門や益田玉城、洋画家では塩月桃甫や山田新一などの作品を紹介するとともに、「版画の魅力」をテーマに加藤正や有田四郎らの作品を特集して紹介します。
瑛九の代表作品「つばさ」や「月」などとともに、瑛九のよき理解者であった北尾淳一郎の遺稿や論文資料などを若き日の瑛九の作品と併せて紹介します。

1月5日(金)〜
4月8日(日)

過去のコレクション展はこちら(PDFファイル 32KB