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交差する歴史と神話みやざき発掘100年

生目古墳群
Ikime burial mounds

生目古墳群全景

生目古墳群全景 (写真提供:宮崎市教育委員会)

 宮崎市街地の西部に位置し、大淀川右岸の標高約20mの丘陵上、南北約1.3㎞・東西約1.2㎞を中心に展開している。前方後円墳8基・円墳42基の計50基が現存しており、消失したものや横穴墓や地下式横穴を含めると100基以上の古墳から構成されていたと推測されている。
 古墳群の造営は、南九州の中でも比較的早い、古墳時代前期段階の4世紀前半に築造された前方後円墳の21号墳[墳長約36m]より開始されたと考えられている。4世紀代には3号墳[墳長約137m]・22号墳[墳長約101m]・1号墳[墳長約130m]など、築造当時、南九州最大規模であったと考えられる巨大な前方後円墳が連続して築造される。古墳時代中期段階の5世紀に入ると、古墳の規模や数は縮小するが、古墳時代後期段階の6世紀代まで古墳群は造営される。

生目5号墳出土 壺形埴輪

生目5号墳出土 壺形埴輪
(写真提供:宮崎市教育委員会)

 現在、宮崎市教育委員会によって史跡整備に伴う発掘調査が継続的に行われており、前方後円墳の5号墳・14号墳・21号墳・22号墳からは壺形埴輪が発見されるなど、数多くの情報が得られている。
 古墳時代前期段階の4世紀代における生目古墳群は、西都原古墳群よりも大型の前方後円墳を築造しており、この地域だけでなく、当時の南九州全域の盟主的存在であったと推測されている。
 古墳群は1943(昭和18)年に国指定史跡に指定されている。

所在地 宮崎市大字跡江
交通手段 電車 JR日豊本線「宮崎神宮駅」からタクシー(15分)利用
JR日豊本線「宮崎駅」からバスまたはタクシー(15分)利用
バス 宮崎交通「生目の杜運動公園北」下車 徒歩20分
宮崎交通「生目の杜遊古館」下車すぐ(土日祝日のみ)
自家用車 東九州自動車道「宮崎西IC」より約5分
問い合わせ 宮崎市教育委員会文化財課 電話:0985-47-8012

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